射出される精液の量と射出の勢い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:15 UTC 版)
「精液」の記事における「射出される精液の量と射出の勢い」の解説
1回の射精で射出される精液の量は、個人差が大きく、また同一の人間でも前回の射精からの経過時間や体調、ホルモンの分泌状態によって左右されるが、数ミリリットル程度が一般的である。(WHOの基準では2ml/回)短時間のうちに3〜4回射精するなど立て続けに頻繁に射精すれば一時的に精嚢がほぼ空になることはあるが、常に精子が作られ続け補充されていくので、ヒトの副睾丸(精巣上体)は空の状態からでも3日間で満たされる。満タンになっても精子は常に作り続けられ、古い精子は分解され体内に吸収される。俗に、男性は、満タンになっても常に精子が作られ続けるので、過剰な精子を捨てるために定期的に射精しなければいけないと言われるが、これは誤りである。 不妊治療の観点からは、精子が少ない男性は1日置いて射精した場合に精子運動率が高くなり、正常形態精子が多くなるという分析結果が出ている。また、精子の量が正常な男性でも11日射精しないと精子運動率や正常形態精子の数値が悪化するという。 また、長期間射精しなかったとしても蓄えられる精子の量は一定であり、前立腺などの分泌液の供給にも限界があるため、短時間に立て続けに何度も射精することはできない。そのうち、2回目の射精で射出される精液は粘り気が減少し、射出時の飛距離が伸びる傾向がある。3回目の射精以降は射出される精液の量も少なくなり、飛距離も減少していく。
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