射出の調節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 13:55 UTC 版)
刺胞は獲物や外敵に触れた時に発射される。これは、接触による物理刺激や、相手の体の化学成分による化学刺激によると考えられる。一部の刺胞細胞はそれを取り巻く助細胞を伴って刺細胞助細胞複合体 (CSCC) を構成しており、この助細胞にある突起が物理刺激を受けると、これがシナプスを介して刺細胞に伝えられ、刺胞が発射される。また、化学刺激については感覚細胞助細胞複合体 (SNSC) によって受容され、これが神経やシナプスを介して刺細胞へ伝えられる。その他に、刺細胞が刺激を受容して発射を行うと同時に、神経を介して他の刺細胞に対しても刺激を伝える例も知られている。また、化学刺激によって物理刺激による発射が制御される例も知られる。 他に、一部の刺胞では、刺胞そのものが物理刺激に対して反応して射出すると考えられている。したがって、多くの場合は刺胞の発射は神経によって制御されているが、個々には様々な場合があるらしい。
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