宇宙の大きさと光年の理解との関係とは? わかりやすく解説

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宇宙の大きさと光年の理解との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 00:05 UTC 版)

光年」の記事における「宇宙の大きさと光年の理解との関係」の解説

観測可能な宇宙”の大きさは、この共動距離の理解からおよそ 457 億光年14 ギガパーセク)とされているが、これは 宇宙マイクロ波背景放射(英: cosmic microwave background radiationCMB)の赤方偏移観測値 z = 1090 から計算される共動距離の値で、誕生してからおよそ 38 万年後の宇宙膨張により移動して現在「在る」場所から、それを観測している現在の我々までの距離をいう(つまり、457 億年前の光をいま観察しているのでもないし、457 億光年離れた距離を計測できているわけでもない観測できる宇宙過去宇宙誕生した138億年前限界である。{138 億年 - 38 万年}前の光を発した空間が「現在」は 457 億光年先にまで進んでいるという説明にすぎず、「457億年前」から「現在」までに「457億光年先のその空間」で何が起きたかを我々は知る術もない)。宇宙はもっと先にまで広がっているかもしれないが、「(理論検証のための)観測できない以上は考えて意味が無い(=理論証明できない)」とするのが現在の宇宙論の立場である。“観測可能な宇宙”は宇宙論の立場では我々を中心に置いたこの半径 457 億光年球体内となり、この球面宇宙論の立場での「宇宙果て」「宇宙の大きさということになる。CMB観察結果よりも過去宇宙情報を知る手段観測できるであれば、“観測可能な宇宙”はさらに大きくなる逆説的だが、我々が現在観測している CMB の光は、赤方偏移から逆算すると共動距離で 3600 万光年しか進んでいないことになる(これも、3600 万年前の黒体放射観測しているのではないし、3600 万光年の距離を実測できているわけでもない)。過去それより小さい距離(共動距離)で起きた事象を我々は観測できていないこのように矛盾思えるような光年スケールでの解釈は、宇宙計量拡大しているという事実と、有限ある光速を使った光年距離の単位に使うという事実の両方からくる非日常さゆえに理解難しいとされることがある

※この「宇宙の大きさと光年の理解との関係」の解説は、「光年」の解説の一部です。
「宇宙の大きさと光年の理解との関係」を含む「光年」の記事については、「光年」の概要を参照ください。

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