学術的収集事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 13:46 UTC 版)
「オーストリア連邦庭園局」の記事における「学術的収集事業」の解説
シェーンブルンのラン科コレクション。皇后マリア・テレジアの時代に遡り、ヨーゼフ・フォン・ジャカンによりスタートした。19世紀にはヨーロッパで最高レベルのコレクションとされていた。戦争で深刻な損害を被ったが、今日では絶滅の危機にある野生種の保存に力を入れて取り組んでおり、3500種以上の約10,000の固有種と500の雑種を育成管理している。 シェーンブルン宮殿とベルヴェデーレ庭園のガラス温室にある歴史的な種を集めた植物コレクション。ハプスブルク家の学術的関心から作られたものであり、1569年、皇帝マクシミリアン2世によりコレクションが開始された。1600年から暖房設備のある温室での栽培・育成が始まり、1800年には14の温室で4000以上の種を維持しており、1920年にはロッテンベルガー局長の下でヨーロッパ第2の規模のコレクションとなった。生物多様性に資する高い学術的な価値を有していることから一般公開はされていない。 シェーンブルンのフォッケア・クリスパ(南アフリカ原産の塊根植物の一種)は鉢植えの植物としては世界で最も古いものとされている。
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