学生割引乗車券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:29 UTC 版)
鉄道事業者(JR各社、青い森鉄道、東武鉄道、名古屋鉄道、近畿日本鉄道)から指定を受けた学校等(通信制以外の一般の中学・高校・大学などの学校)の学生・生徒で、運賃計算に使用した片道営業キロが100kmを超えている場合、片道、往復、または連続乗車券の該当券片、以上の各普通乗車券の運賃が大人の2割引(JRのみ10円未満切り捨て、他社は切り上げ)になる。 運賃計算に使用した片道営業キロが601kmを超えている場合は、1割引の往復割引も適用される。この場合の運賃計算方法は、 (1) まず往復割引として、往路および復路のそれぞれについて、大人運賃から1割引(10円未満切り捨て)し、 (2) 次に、往路及び復路のそれぞれについて、往復割引後の運賃からさらに2割引(再度10円未満切り捨て)する、という順序である。なお、割引の重複適用は、禁止が原則であるが、学生割引・特別企画乗車券のジパング割引の2つのみ往復割引との併用ができる。 ただし、JR各社と青い森鉄道にまたがる通過連絡学生割引往復割引乗車券の場合、青い森鉄道区間については学生割引による2割引(10円未満切り上げ)のみが適用となる。 学生割引は、各学校の事務室等で発行される「学生・生徒旅客運賃割引証」を事前に用意しておき、JRでは乗車券購入の際に出札窓口へ「学校学生生徒旅客運賃割引証」(学割証)を提出し、かつ学生証を提示することで割引が適用される。したがってSuica・ICOCA等の交通系ICカード全国相互利用サービス(タッチでGo!新幹線含む)で入場した場合は(ICに「生年月日」等を登録していても)適用されない。あくまで乗車券(運賃)のみの割引で、特急券や指定席券などは割引されない。 ネット予約のエクスプレス予約(e特急券は利用可能)/新幹線eチケットの運賃+料金一体の企画乗車券は当制度を利用できない、ぷらっとこだまは切符でなく旅行商品なので利用できない。但し早割等で学割より大きい割引の場合がある。 学生割引乗車券は、文部科学省の通達により使用目的の制限があるので、注意が必要である。
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