子孫の活躍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 13:59 UTC 版)
直仔から重賞を勝つ馬は出なかったが、インタグリオーとの配合で産んだ第弐アストニシメントが繁殖牝馬として帝室御賞典と優勝内国産馬連合競走を勝ったアスベルを出産。引退後、アスベルはオーグメントの名で繁殖入りした。またアスベルの半姉・種光のラインからは帝室御賞典勝ち馬のハツピーマイトが出ている。第弐アストニシメントの全妹である第五アストニシメントからも牝系が広がっており、第五アストニシメントの孫のミナミモアが戦前の主要競走で活躍した。 戦中~戦後間もなくの時期では種光の孫のクリフジが東京優駿・優駿牝馬・菊花賞(当時の呼称は京都農林省賞典四歳呼馬)の変則三冠を達成。またオーグメントからヤマトナデシコが、第五アストニシメントのラインからはエベレストが出ている。この二頭は大レースを勝つことはできなかったが、繁殖牝馬としてアストニシメント牝系の拡大に貢献した。 50年代~60年代にかけての時期では、オーグメントの孫のオーエンスとハタカゼ、ヤマトナデシコの孫のヤマトキヨウダイと曾孫のモンタサン、エベレスト産駒のチトセホープなどが主要レースで活躍。またオーグメントの産駒・第六オーグメントのラインからメジロ牧場の基礎繁殖牝馬であるアサマユリが出ている。 70年代~80年代では種光系のブロケード、ヤマトナデシコ系のテンモン、エベレスト系のスズパレード、アサマユリ系のメジロデュレンが八大競走/GI戦線で活躍。さらに90年代に入ると、メジロデュレンの弟のメジロマックイーンが菊花賞優勝・天皇賞(春)を連覇するなど長距離路線を席巻し、日本史上初の総獲得賞金10億越えを達成した。またチトセホープの曾孫のオフサイドトラップが天皇賞(秋)を勝利している。 2000年代以降では、アサマユリ系のショウナンカンプが2002年の高松宮記念で優勝。またエベレスト系からはダート路線で活躍したブルーコンコルドが出ている。2018年には種光の子孫のニホンピロバロンがJ・GIの中山大障害で優勝するなど、21世紀に入ってからも一族の活躍は続いている。
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