子ども食堂の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 17:39 UTC 版)
名称として「子ども食堂」の名が用いられ始めたのは2012年(平成24年)とされ、前述の「気まぐれ八百屋だんだん」の一角に「こども食堂」が設置されたことが最初と考えられている。同店の店主である近藤博子は、歯科衛生士であると共に地域の居場所作りにも携わっており、仕事を通じて食事の偏りがちな子供たちの存在を知り、子ども食堂を開店したという、「子どもが1人でも入れると同時に、大人も入っていい場所」との意味で「こども食堂」と名付けたのだという。当時はまだ地道な活動ではあったが、口コミで徐々に活動が周囲に伝わり始めていた。近藤が無農薬野菜を中心に扱う八百屋を開業したのが2008年(平成20年)、学習塾講師を招いて子供の勉強を支援する「ワンコイン寺子屋」を併設したのが2009年(平成21年)。翌2010年(平成22年)、近隣小学校の副校長から「一人親で、給食以外の食事はバナナ一本という子供がいる」と聞いて心を傷め、ボランティア活動の仲間らと検討・準備を経て、2011年(平成23年)8月に現在の「子ども食堂」を開いた。
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