女権の提唱
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『鏡花縁』の中には、“女権提唱”的な描写が見られる。例えば第七回で小山は唐敏関に科挙の受験について尋ねる。「男に男の科挙があるのなら、女にも女の科挙があるのでしょう。私達女の科挙は何年おきにあるのですか?おじさん、説明してくださいよ。私も努力して、早いうちに準備をします。(……自然男有男科,女有女科了。不知我們女科幾年一考?求叔叔說明,姪女也好用功,早做準備。)」胡適は「李汝珍が見たのは何千年も粗略にされてきた婦女問題であり、彼はこの問題を提出した中国で最初の人間である。彼の『鏡花縁』は婦女問題を討論する小説である。(李汝珍所見的是幾千年來忽略了的婦女問題,他是中國最早提出這個問題的人,他的《鏡花縁》是一部討論婦女問題的小説。」と述べ、「この書は将来中国女権史上で光栄ある位置を占めるであろう。(此書將來在中國女權史上一定會佔一個很光榮的位置。)」と考えた。 1992年、鮑家麟は「李汝珍的男女平等思想」という文章で、以下の様な『鏡花縁』の「反伝統女権」思想を指摘した。 纏足反対 外見の美の偏重反対 女子教育の提唱 女子参政の提唱 二重の貞操標準の反対 婦女の社会福利の関心
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