奉書焼とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 食物 > 料理 > 料理 > 奉書焼の意味・解説 

奉書焼き

(奉書焼 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 13:31 UTC 版)

奉書焼き(ほうしょやき[1][2]、ほうしよやき[2])は日本における調理法の1つ。

魚介類キノコ類を奉書紙で包み、天火蒸し焼きにした料理である[2]。適度な蒸し焼き状態になって、焼き汁が逃げないことが利点とされる[3]

島根県松江市郷土料理スズキの奉書焼き」が知られる[1]

スズキの奉書焼き

スズキの奉書焼き(すずきのほうしょやき)は島根県松江市の郷土料理。スズキを奉書紙に包んで蒸し焼きにした料理である[1]宍道湖七珍料理の一つ[1]。家庭で作られることは少なく、飲食店や料亭などで提供され、会合や祝宴などハレの日に食べられる料理である[1]

島根県の宍道湖は海水と淡水が混ざりあう汽水湖であり、古事記国譲りでも出雲から大和朝廷にスズキが献上されている[1]。また、松江市は江戸時代には松江藩の城下町として栄えていた[1]

漁師がスズキを焚き火の灰で蒸し焼きにしていたところ、松江藩七代藩主の松平治郷(不昧公)が所望したが、灰がついたままではお粗末ということで、奉書紙に包んで献上したのがスズキの奉書焼きのはじまりと言われている[1][4]。以降、「不昧公」好みの味わいとして歴代の松江藩主の御用の折の料理となり、庶民は長らく口にできなかった[4]。この調理法を郷土料理として復活させたのは松江市の料亭「臨水亭」(1890年創業)の2代目であるという[4]

宍道湖のスズキは中海回遊を行う。スズキは秋から初冬ごろに回遊を終え、産卵のために宍道湖へ戻ってくるがその際(産卵前)の身が肥えて脂が乗っている時期がとされる[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i スズキの奉書焼き 島根県”. うちの郷土料理. 農林水産省. 2023年3月21日閲覧。
  2. ^ a b c 奉書焼き”. 料理百科事典. 柴田書店. 2023年3月21日閲覧。
  3. ^ 料理本のソムリエ [vol.65]”. 編集部だより. 柴田書店 (2014年12月25日). 2023年3月21日閲覧。
  4. ^ a b c ふるさとの味 · 島根県松江市 スズキの奉書焼」『Blue Signal』vol.1452012年11月号、JR西日本、2012年、2023年3月21日閲覧 

奉書焼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 16:27 UTC 版)

奉書紙」の記事における「奉書焼」の解説

スズキアマダイ奉書紙包み時間を掛けて焼き上げる料理を奉書焼という。スズキ使ったものは島根県松江市郷土料理一つ

※この「奉書焼」の解説は、「奉書紙」の解説の一部です。
「奉書焼」を含む「奉書紙」の記事については、「奉書紙」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「奉書焼」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



奉書焼と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「奉書焼」の関連用語

奉書焼のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



奉書焼のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの奉書焼き (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの奉書紙 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS