天明の飢饉との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:22 UTC 版)
浅間山の天明大噴火は、天明の大飢饉の原因の1つにもなったと広く認識されている。各地に大量の火山灰を降らせて激しい凶作をもたらしたため、既に各地で進行していた大飢饉に拍車をかけて、結果的に天明の大飢饉をより深刻なものとした。 一方で同じ年には、東北地方北部にある岩木山が噴火(4月13日・天明3年3月12日)するばかりか、アイスランドのラキ火山の巨大噴火(6月8日)やグリムスヴォトン火山の長期噴火等も起き、桁違いに大きい膨大な量の火山ガスは成層圏まで上昇。噴火に因る塵は地球の北半分を覆い、地上に達する日射量を減少させたことから、北半球に低温化・冷害をもたらしている(#他国への影響も参照)。 いずれにせよ、既に深刻になっていた飢饉に対して、1783年に世界各地で相次いだ火山噴火(浅間山を含む)が拍車をかけて、結果的に事態をより悪化させたのはほぼ確実であると言えよう。 「火山の冬#有史時代の事例」も参照
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