大統領の乗船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 01:06 UTC 版)
「サヴァンナ (蒸気船)」の記事における「大統領の乗船」の解説
サヴァンナ港に蒸気船サヴァンナが到着して数日後、偶然にも合衆国大統領ジェームズ・モンローが造兵廠などの軍事施設の視察のためサウスカロライナ州チャールストンを訪れた。これを耳にしたサヴァンナの所有者ウィリアム・スカーブラフは大統領をサヴァンナ港までの航海に招待するため、チャールストンまで北上するよう船長ロジャースに指示した。 サヴァンナは4月14日にチャールストンへと出航し、2日後に到着した。スカーブラフの招待状が大統領へ送られたが、地元住民はジョージア州の船で大統領がサウスカロライナを離れることに反対したため、モンロー大統領は後日その船に乗ることを約束し、サヴァンナは一度母港へ戻ることとなった。4月30日、サヴァンナは母港へと再び出航し、27時間後に到着した。 5月7日、8日にサヴァンナは石炭を搭載し、11日にモンロー大統領が約束を果たすために訪れた。大統領が乗船した後、サヴァンナは午前8時に港を出発、タイビー灯台へと向かい午前10時30分に到着、午前11時に帰港した。モンローはこの乗船を満喫し、合衆国の船が蒸気船最初の大西洋横断に挑戦することに対する情熱を所有者スカーブラフに語った。また、モンローはサヴァンナの機械設備にも感嘆し、大西洋の横断後には首都ワシントンD.C.までこの船と一緒に来て欲しいとスカーブラフに伝えた。そうすれば、連邦議会がこの船を調査し、キューバ海賊の対処用に購入を検討するだろうと述べた。
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