大戦略シリーズの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/27 06:48 UTC 版)
ウォーゲームのコンピュータ版というコンセプトで開発された初期の大戦略シリーズでは、ウォーゲームそのままに待機側ユニットの周囲HEXをZOCとするという単純なルールであった。しかしこのルールでは戦闘機がトラックで囲まれるとZOCで移動できないまま燃料切れ(VTOL以外は移動しなくても燃料消費が大きい)で墜落などと言う珍事も多発していた。 よって後の続編では待機側が移動側に対して攻撃力を持つ場合ユニットの周囲HEXにZOCが展開されるように改良された。この場合戦車は地上ユニットに対してZOCを展開できるが、攻撃能力を持たない補給車ではZOCを展開出来ない。また対戦車兵器を持たない歩兵は戦車に対してZOCを展開できない(戦車は歩兵のそばを素通りできる)。また航空機は自ユニットよりも同高度または低高度にいるユニットに対してZOCを展開できる。戦闘ヘリは地上ユニットの行動を阻止できるが、戦闘機等の高空ユニットには素通りされてしまう。 『アドバンスド大戦略』ではさらにルールが高度化しており、ユニットの向きや性能、天候、時刻によってZOC範囲が変化する。たとえば正面しか攻撃できない駆逐戦車は正面側のHEXのみしかZOCが展開されないが、旋回砲塔を持つ通常の戦車は全方向にZOCが展開される。また夜間や悪天候時は対地攻撃が不可能になるため航空ユニットは地上ユニットに対してZOCを展開できない。このため敵に制空権を握られていても夜間に行軍することで包囲網を突破する戦術を立てることも出来る。
※この「大戦略シリーズの例」の解説は、「ZOC」の解説の一部です。
「大戦略シリーズの例」を含む「ZOC」の記事については、「ZOC」の概要を参照ください。
- 大戦略シリーズの例のページへのリンク