大成版謡本刊行とは? わかりやすく解説

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大成版謡本刊行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 03:54 UTC 版)

観世元滋」の記事における「大成版謡本刊行」の解説

晩年左近が自らの一世一代仕事として取り組んだのが、「観世流大成謡本」の刊行である。当時家元承認を得ない謡本多く刊行されており、特に丸岡桂企画刊行会本改訂謡本)を巡って先代清廉の代に訴訟となるなど(宗家敗訴)、懸案事項となっていた。1920年大正9年)には宗家提携する檜書店から「大正改版観世宗家正本」、1931年昭和6年)からはそれを改訂した観世流謡曲正本」を刊行していたが、完成度の高い刊行会本人気高く、なお後れを取る状況だった。 「観世流大成謡本」は流派復帰した観世銕之丞梅若万三郎協力得て差異生じていた観世流の謡を統一しようという目標掲げ野々村戒三野上豊一郎能勢朝次といった能楽研究者、また三宅襄小林静雄松野奏風などの参加求めた字句変更最小限度留めようと提案した野々村対し左近誤謬思われる箇所については思い切って直すよう方針示し野々村驚かせた。 こうして刊行された「大成謡本」は、その充実した内容宗家本の地位確立する至った刊行始まった時には既に左近他界しいたものの、「家元として最後の仕事と言われるように深く関与した仕事であった

※この「大成版謡本刊行」の解説は、「観世元滋」の解説の一部です。
「大成版謡本刊行」を含む「観世元滋」の記事については、「観世元滋」の概要を参照ください。

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