大戒壇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 09:29 UTC 版)
好相行満行から日を改めて、戒壇院にて「御仏から直接戒律を受ける」というかたちで、行者は天台座主以下十数名の高僧が集まる中で自ら誓って受戒を行う。この儀式を「大戒壇を受ける」と称する。この段階で行者は籠山比丘となる。同日、天台座主が侍真の辞令を下し、この日をもって侍真として十二年籠山行に入ることとなる。 祝いの会食が催された後、それまでの侍真から引き継ぎに関する書類をはじめ、廟所や、秘伝とされる最澄自作の阿弥陀如来の厨子の鍵を受け取る。あわせて新旧の侍真二人だけでこの厨子を開扉し、阿弥陀如来像の現存を確認する。 厨子の開扉は侍真の引き継ぎの際に限られ、侍真は就任時と退任時の二度に限って、この阿弥陀如来像を目にすることとなる。
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