大地の風【ダイチノカゼ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9640号 |
登録年月日 | 2002年 1月 16日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | 大地の風 よみ:ダイチノカゼ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 愛知県 | |
品種登録者の住所 | 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番2号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 井澤敏彦、小島元、中嶋泰則、杉浦直樹、坂紀邦、辻孝子、藤井潔、朱宮昭男、遠山孝通、工藤悟、加藤恭宏、伊藤俊雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「育D759(後の「愛知80号」)」に「あ系426(後の「あかね空」)」を交配し、以後、「愛知77号」、「月の光」、「愛知78号(後の「葵の風」)」、「あ558(後の「祭り晴」)」を母本として、それぞれの雑種第1代を父本とした連続交配を順次行い育成されたものであり、育成地(愛知県愛知郡長久手町)における成熟期は中生の晩、草型は偏穂重型、ツマグロヨコバイ、しま葉枯病に対する複合抵抗性を有する水稲、粳種である。草型は偏穂重型、稈長はやや短、稈の細太は太、剛柔はやや剛、止葉の直立の程度は立、穂長はやや長、穂数、粒着密度及び穂軸の抽出度は中、穂型は紡垂状である。穎色は黄白、ふ先色は黄白-黄、芒の有無と多少は稀、芒色は黄白-黄である。玄米の形、大小及び精玄米千粒重は中である。出穂期及び成熟期は中生の晩、穂発芽性は難、耐倒伏性は強である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a、i、穂いもち圃場抵抗性は強、しま葉枯病抵抗性品種群別は外国稲型(St2i)、萎縮病抵抗性品種群別及びツマグロヨコバイ抵抗性品種群は抵抗性群である。トビイロウンカ抵抗性遺伝子型は+である。「葵の風」と比較して、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a、iであること、萎縮病抵抗性品種群別及びツマグロヨコバイ抵抗性品種群が抵抗性群であること等で、「あいちのかおり」と比較して、稈長が短いこと、ツマグロヨコバイ抵抗性品種群が抵抗性群であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和61年に愛知県農業総合試験場(愛知郡長久手町)において、「育D759(後の「愛知80号」)」に「あ系426(後の「あかね空」)」を交配し、「愛知77号」にその雑種第1代を父本として交配して得た雑種第1代を新たな父本として、以後、同様に順次「月の光」、「愛知78号(後の「葵の風」)」、「あ系558(後の「祭り晴」)」を母本とした連続交配を平成元年まで行い、その後、選抜固定を図り育成された品種であり、5年より生産力検定試験、特性検定試験等の試験を行い、9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「愛知96号」であった。 |
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