多重化隠蔽映像技術
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2010年に東工大世界文明センター講義「メディアアート」の受講生であった長野光希、宇津木健らと3Dディスプレイ互換の多重化映像システム「Scritter」を発表。より深く研究を進め、裸眼では視聴できないが偏光メガネ利用者には全く別の映像が視聴できる「多重化隠蔽映像ScritterH」を2011年に発表。 2012年には多重化隠蔽映像の応用である新しい3Dディスプレイ方式「2x3D」を発表し、CEDEC2012インタラクティブセッションでの最優秀賞受賞や、ACM SIGGRAPH ASIA 2012 Emerging TechnologiesにてEmerging Technologies Prize, 経産省Innovative Technologies 2013を「2x3D」2D+3D互換の多重化ディスプレイシステムに対して受賞した。なお「Scritter」は『(映画などのコンテンツと同じ)Screenを観ながらTwitterができる』という意味の造語。多重化隠蔽映像や2x3Dに使用されている技術はプロジェクションマッピング技術における映像キャンセリング技術と共通であり、電気的なデバイスも必要としないことから、幅広い分野において応用が期待された。東京北青山TEPIAにおいて2014年「Scritter」として常設展示化された。 2014年5月にフラットパネルでの多重化隠蔽映像技術「ExPixel」を発表,CEDEC2014では「ゲームの次元を拡張する次世代多重化映像技術『ExPixel』」として発表し,インタラクティブセッション3位受賞,同技術のFPGA化による「ExPixel FPGA」でLaval Virtual Award 2015を受賞,指導学生の鈴木久貴が ACM Student Research Competition, Bronze Awardを受賞.同技術はニコニコ超会議2015「第8回 ニコニコ学会β シンポジウム」(来場者15万人)にて会場投票で1位となる金賞を受賞している。
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