墳形・墳丘規模・内部構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/29 22:27 UTC 版)
「穴観音古墳」の記事における「墳形・墳丘規模・内部構造」の解説
穴観音古墳は、直径10メートル、高さ約2メートルの墳丘を持つ円墳である。石室は、複室構造の横穴式石室で、南に開口している。現存する石室は、羨道部を失っており、全長7.2メートル。後室は、奥行3メートル、幅2.3メートル、前室は奥行2.6メートル、幅2メートルである。装飾は、後室の奥壁と右側壁、前室の左右側壁に、赤と緑の2色を用いて描かれている。このうち、後室の奥壁には、同心円文や連続三角文の幾何学的文様が、右側壁には円文や鳥が描かれ、前室の左右側壁には、同心円文、舟、両手足を広げた人物が描かれている。前室の同心円文や舟は輪郭線の内部が窪められているが、このような手法はこの地域では一般的でなく、彫刻文様が多い肥後地方の古墳の影響である可能性がある。
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