墓室壁画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:09 UTC 版)
唐代の墓室壁画としては、陝西省にある以下の3つの王族の墓のものが著名である。懿徳太子(李重潤)墓は神龍元年(705年)、永泰公主(李仙蕙)墓と章懐太子(李賢)墓は神龍2年(706年)のものである。これらの墓の墓室や墓道の壁面には武官、文官、宮女など多数の人物像が描かれている。唐時代の鑑賞絵画の原本がほとんど残らないなかにあって、これらの壁画は、作者不明ではあるが、制作年代が明確な唐時代のオリジナル作品として貴重であり、当時の服装や風俗を知るうえでも有用である。永泰公主墓の宮女群像や章懐太子墓の打馬毬図(ポロのような馬上競技の図)はよく知られる。
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