塚原トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 23:50 UTC 版)
「塚原古墳群 (熊本市)」の記事における「塚原トンネル」の解説
前述の通り、同古墳群は1972年、九州自動車道の建設に伴う発掘調査によって発見された。その学術的価値の高さ故に県民挙げての保存運動が行われた結果、当初は山をV字に切り開いて道路を建設する予定だったものが、古墳のさらに下にトンネルを掘って道路を通過させるという、日本では最初となる方法で公共事業と文化財保護の両立が図られることになった。これによって建設されたのが長さ340mの塚原トンネルである。地名および古墳群の「塚原」は「つかわら」と読むのに対し、トンネルの案内板には「Tsukahara Tunnel」(つかはらトンネル)と記載されており、「塚原」の部分の読み方が異なっている。なお、このトンネル建設のため、御船インターチェンジ - 松橋インターチェンジ間は当初の計画から2年遅れて1978年に供用が開始されることとなり、建設費も26億円増加した。 古墳保存の関係上、地面すれすれのところにトンネルがあるため、天井板の無い四角形の断面となっているのが特徴となっている。 九州道の八代ジャンクション以南は山間部を通過するため肥後トンネルなど多数のトンネルが連続するのに対し、同ジャンクションから北は大半が平地部であり、山間部もトンネルを回避するルートとなっている。その中にある塚原トンネルは同区間の特徴的な構造物となっている。ここから九州道を門司インターチェンジ方面へ向かった場合、次に通過するトンネルは約150km先の若宮インターチェンジ - 鞍手インターチェンジ間にある神田(じんでん)トンネルである。
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