報道の不正確性・偏向性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:24 UTC 版)
以下、「電波報道」と「新聞報道」を例にして述べる。 電波報道にはその媒体の性質より、概ね各国で直接的にその表現を規制する法律(日本では電波法や放送法また個人情報の保護に関する法律)があり、結果、視聴者やスポンサーの意向の反映は間接的、各局「横並び」の内容になるが、よって法規制による偏向性もまた必然的に横並びにあらわれてくる。対して新聞はそれぞれが個性、主義主張を持つもの、各国ともに概ね、民主政治やそれにより成立している国家を暴力によって転覆させる主張など極端なもの、人権侵害などに対する規制があるくらいで、基本的に自由であることから、同じ事象を取り上げても各新聞社によって内容はかなり変わる。読者やスポンサーの意向が直接的に反映されることもあり、結果、必然的にそれぞれの偏向性があらわれてくる。そして媒体には「限り」がある、すなわち電波報道では「時間」、新聞報道では原理的には無限といえども現実には限りのある「紙面」であり、さらに「事実は必ずしも真実ではない」ことから、もともと電波報道、新聞報道ともに最善を尽くしたとしても、ある程度の不正確さは避けられない。すなわち「電波報道」「新聞報道」ともに大なり小なり偏向性と不正確さは付きものである。
※この「報道の不正確性・偏向性」の解説は、「偏向報道」の解説の一部です。
「報道の不正確性・偏向性」を含む「偏向報道」の記事については、「偏向報道」の概要を参照ください。
- 報道の不正確性・偏向性のページへのリンク