堤防と水位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:27 UTC 版)
堤防の整備上の水位として計画高水位がある。 計画高水位計画高水流量が河川改修後の河道断面(計画断面)を流下するときの水位。危険水位ではない。 計画高水流量河道を建設する場合に基本となる流量で、基本高水を河道と各種洪水調節施設に合理的に配分した結果として求められる河道を流れる流量。 防災上の水位として、はん濫危険水位(氾濫危険水位)、避難判断水位、はん濫注意水位(氾濫注意水位)がある。水防法10条及び11条に基づき水位等の予測が技術的に可能な流域面積の大きい河川で、洪水により国民経済生活上重大な損害等を生ずるおそれのある河川として国土交通大臣や都道府県知事が指定するものを洪水予報河川という。また、水防法13条に基づき洪水予報河川を除く河川のうち洪水により国民経済生活上重大な損害等を生ずるおそれのある河川として国土交通大臣や都道府県知事が指定するものを洪水予報河川という。 はん濫危険水位(氾濫危険水位)洪水による氾濫で相当の家屋に浸水等の被害を生じるおそれのある水位。はん濫危険水位(氾濫危険水位)は堤防から水があふれだす水位から住民が避難等にかかるとみられる時間に相当する水位上昇分を考慮して決定される。市町村長が避難勧告を判断する目安となる水位とされている。 避難判断水位住民に氾濫発生の危険性に関する注意喚起を開始する水位。市町村長が避難準備・高齢者等避難開始を判断する目安となる水位とされている。 はん濫注意水位(氾濫注意水位)洪水時に水防団等が適切な巡視活動を実施するために出動する目安となる水位。
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