基本単位の選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:23 UTC 版)
いくつかある実用単位のうちアンペアが基本単位として選ばれたことにより、組立単位の次元の指数にいくつかの特徴がある。これらの性質はMKSA、MKSC、MKSΩの間でも異なりうる。また、単位の定義を調べて初めて気づくことで、単位を使っている限りでは現れない。 組立単位の次元が、対応する電気と磁気の単位でまったく異なり、非対称である。これは、対となる電気と磁気の単位であるアンペアとボルト(たとえば電荷の単位 C = A·s に対し磁荷の単位は Wb = V·s である)のうちアンペアが基本単位でボルトが組立単位であることに由来する。この性質はMKSC単位系でも同じだが、MKSΩ単位系では、電気の単位と磁気の単位ではΩの指数が互いに反数となり対称性が高くなる。 次元の指数が全て整数である。このことは、3元系で次元が半整数となる電流が基本単位に選ばれていることによる(3元系では、具体的な指数は単位系によって異なるが、整数か半整数かは共通である)。このことはMKSC単位系でも同じだが、MKSΩ単位系では、3元系でも指数が整数となる電気抵抗が基本単位なので、3元系同様、指数に半整数が現れる。
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