基本単位・組立単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 05:35 UTC 版)
大部分の物理量にとって、その物理量の値を伝えるために単位は不可欠なものである。例えば、ある種の単位を使うことなく誰かに特定の長さを伝えようとすれば、その長さをその人に実際に感じてもらうしかない。 しかし、全ての量について、それのためだけの単位が必要というわけではない。物理法則を用いることで、ほとんどの量の単位は、他の量の単位の組合せとして表現することができる。その場合、それらの組合せの出発点となるいくつかの基本的な単位が必要となる。これを基本単位(きほんたんい)といい、それ以外の単位を組立単位(くみたてたんい)または誘導単位(ゆうどうたんい)という。 基本単位及び、基本単位の対象としての基本的な量の選択、組立単位の構成の仕方、補助単位の取捨選択は、便宜の問題である。どの単位を基本単位とするかには選択の余地があり、異なる物理量の単位を基本単位とするいくつかの単位系が存在する。SI基本単位は、実は最も小さな基本単位の組でない。より小さな基本単位の組が提案されており、それは電場と磁場が同じ単位を持つ。これは、電場と磁場が実は同じ現象が異なる形で現れたものであるという物理法則に基づく。いくつかの科学の分野では、SIよりもそのような単位系が好まれる。 国際単位系(SI)には7つの基本単位がある。SIの他の単位は組立単位として表現することができる。基本単位の次元は互いに独立であるとみなされる。
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