埋葬用のメタテ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/16 17:19 UTC 版)
儀式用メタテを含む、コスタリカにおける石造り彫刻の最初期の伝統は、西暦元年‐500年に始まった。グアナカステ州ニコヤ地域の石皿は縦方向に湾曲したプレート(石板)である。大西洋流域からのものには、水平に平べったい縁取りのあるプレートも存在した。どちらも埋葬品と関連があり、これらのコミュニティ内には異なる社会的地位の存在が示唆されている。 ラス・ウアカス地区では、16の墓地から15個の石皿が発掘された。マノと呼ばれる磨石がなく、埋葬用と見なされた。死者の持ち物(副葬品)として彫刻されたメタテは、単なる食料加工の道具を超えて、もっと深い象徴的な意味を持っている。石皿の基本的な機能目的は、主に穀物を粉末に挽くための土台である。この穀物を粉末に変容させることが、生と死および再生に関係した象徴的な意味を持っている。埋葬品としての役割を考えると、この地域における石皿は人間の生命、死、そしてある種の再生や変容に対する希望という強い意味あいがあったと考えられている。
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