垂直間隔(管制間隔)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/08 04:12 UTC 版)
「フライト・レベル」の記事における「垂直間隔(管制間隔)」の解説
航空機の垂直間隔は、飛行方式が有視界飛行方式(VFR)か計器飛行方式(IFR)によって、また飛行方向別に各国ごとに定められている。 日本では飛行方向を東西に分けて、原則として以下のフライト・レベルでIFR機は飛行することとなっている(VFR機については下記に500フィートを加えた高度)。 磁方位 000 ~ 179° - 1,000フィートの奇数倍 (例:FL250、FL270など) 磁方位 180 ~ 359° - 1,000フィートの偶数倍 (例:FL260、FL280など) このように磁方位を二分してフライト・レベルを航空機に指示する方式を英語ではsemicircular ruleなどと呼んでいる。国によっては東西よりも南北の交通量が多いため、それに合わせて二分する方位を変えている場合もある(例:ニュージーランド、イタリア、ポルトガルなど)。 また、英国など、一部の国では磁方位を四分割してフライト・レベルを割り当てている場合もある。たとえば、英国では3,000フィート以上FL195未満を飛行するIFR機はこの方式をとるものと定められている。この四分円による方式を英語ではquadrantal ruleなどという。 磁方位 000 ~ 089° - 1,000フィートの奇数倍 (FL70、FL90、FL110など) 磁方位 090 ~ 179° - 上記に500フィートを加えたFL (FL75、FL95、FL115など) 磁方位 180 ~ 269° - 1,000フィートの偶数倍 (FL80、FL100、FL120など) 磁方位 270 ~ 359° - 上記に500フィートを加えたFL (FL85、FL105、FL125など)
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