地殻運動と火山活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 22:04 UTC 版)
「ヨセミテ国立公園」の記事における「地殻運動と火山活動」の解説
現在のヨセミテ国立公園の区域は、先カンブリア時代と古生代初期には非活動的大陸縁辺部にまたがるように位置していた。大陸部から流れ出した土砂が浅い水に積もって堆積物が形成された。この堆積岩はその後変成作用を受けて変成岩となった。 ファラロン・プレートの北アメリカプレートへの沈み込み帯から発する熱により、デボン紀後期からペルム紀にかけて、原始北アメリカ大陸の西海岸に火山の島弧が生じた。これらの岩石は、後のジュラ紀のマグマ活動により貫入を受け、この時地中にシエラネバダ・バソリスの原型ができた。一方、従来の岩石は、更にその後隆起と浸食が進んだことにより、現在では95%が失われている。 最初の広域的な深成岩の貫入は、2億1000万年前ころ(三畳紀後期)に始まり、2億1000万年前ころ(ジュラ紀)まで続いた。同じころ、ネバダ造山運動によりネバダの山脈(古代シエラネバダとも言われる)が4600mの高さまで隆起した。これによってシエラネバダ・バソリスの形成が進み、組成上ほぼ花崗岩といってよい岩石が、地下9.7キロメートルのところに生じた。2回目の大きな深成岩形成は、白亜紀中のおよそ1億2000万年前から8000万年前までの間に起きた。これはセヴィア造山運動の一部である。 2000万年前(新生代)から、500万年前までの間、カスケード山脈の現在は活動を休止した火山が噴火し、大量の火山性物質を降らせ、ヨセミテ地域より北方の地域を覆った。500万年前以降も、モノ湖やロング・バレーなど、現在の公園域の東方で火山活動は続いた。
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