圧雪ブロックのイグルー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 15:57 UTC 版)
スノーハウス(英語: snowhouse 「雪の家」)とも呼ばれ、カナダ北端のマッケンジー河口付近からラブラドル半島にかけての地域で使用される。 古来からイヌイットは革製のテントに住み、魚や獣を求めての移動の多い生活を送っていた。一年の内のほとんどを雪と氷に閉ざされたツンドラ地帯で生活するイヌイット達の、暮らしの知恵から生み出された住居形態が、イグルーである。雪や氷はふんだんにあるため、どこでも作ることができ、移動しながらの生活が容易に可能となる。 かつては「エスキモーの家」として知られたイグルーだが、20世紀末以降イヌイットの遊動性は失われつつある。現在でもイグルーは一部のイヌイットが冬にアザラシ猟をする際に築かれるが、定住生活を行っている大部分のイヌイットは雪の家を作ることは無い。 また、積雪期における登山の際には、傾斜の少ない堅雪地でテントの代わりにも使用される。風に強いのがイグルーの優れた特徴ではあるが、反面、湿度が高く長期居住には適さない。そのため、圧雪ブロックのイグルーでの居住は一時的なものとなる。そしてまた、放棄されたイグルーをのちに通りかかった別人が流用するというケースも通常的にある。
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