国際的な演奏活動
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「ピエール・フルニエ」の記事における「国際的な演奏活動」の解説
1927年にはコロンヌ管弦楽団のソリストとして迎えられ、フランス各地およびヨーロッパ各国での演奏活動を開始した。1934年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演して大成功を収めた。第二次世界大戦後にはさらにキャリアが発展し、1948年にアメリカデビューを果たしてからは、毎年のように当地で演奏した。 オーケストラとの共演だけでなく、フルニエは室内楽にも情熱を注いでいた。1928年にはヴァイオリニストのガブリエル・ブイヨン、ピアノのヴラド・ペルルミュテールとトリオを結成した。また、ピアニストのアルフレッド・コルトーとヴァイオリニストのジャック・ティボーともしばしば共演した。 第二次世界大戦後にはヴァイオリニストのヨゼフ・シゲティ、ヴィオラ奏者のウィリアム・プリムローズ、ピアニストのアルトゥル・シュナーベルとともにカルテットを結成し、1947年の第1回エディンバラ音楽祭など、ヨーロッパ各地で演奏した。このカルテットはシューベルトとブラームスの室内楽をすべて演奏しており、メンバーの1人であるヨゼフ・シゲティは「最高の音楽体験」だったと語っている。また、シュナーベルは、1948年のフルニエのアメリカデビューに際し、素晴らしいチェリストがリサイタルを開くと周りに宣伝して、フルニエのキャリアが発展するようサポートした。 また、デュオとしてもピアニストのヴィルヘルム・ケンプ、ヴィルヘルム・バックハウス、アルトゥール・ルービンシュタイン、フリードリヒ・グルダらと共演した。なお、ケンプとは特に親しく、1954年の日本における演奏ツアーでは、フルニエとは別のツアーで同じく日本を訪れていたケンプと合流して、当初の予定にはなかった特別演奏会を開催した。
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