国際勝共連合によるビラ配布と訴訟、和解
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「日本共産党スパイ査問事件」の記事における「国際勝共連合によるビラ配布と訴訟、和解」の解説
1978年6月、事件を取り上げた国際勝共連合機関紙「思想新聞」1978年6月18日付号外ビラが、立川市議会議員選挙投票日を前に八王子市内で配布された。日本共産党はこの行為が名誉毀損に当たるとして東京地方裁判所八王子支部(古川純一裁判長)に配布差止めの仮処分を請求。6月17日、古川裁判長は国際勝共連合に対する正式な審尋のないまま配布禁止、差押えの仮処分を決定、執行した。国際勝共連合はこれを不服として仮処分取消しを求める訴えを提起。裁判で日本共産党は、国際勝共連合に対して名誉毀損であることを主張し、1979年9月の審理では宮本顕治を証人として法廷で証言させるとの姿勢を見せたが、1986年、宮本顕治に対する証人申請を取り下げた。1988年12月26日の第49回口頭弁論において、日本共産党は東京地裁八王子支部(山ノ内一夫裁判長)の職権による取り下げ勧告を受けて名誉毀損の訴えおよび仮処分申請を取り下げ、「選挙で中傷、誹謗しない」ことで和解が成立した。
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