国を表す「キーウィ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 09:56 UTC 版)
「キーウィ (人)」の記事における「国を表す「キーウィ」」の解説
先住民のマオリ族には、キーウィの羽毛で羽織りを作り、族長に献上する慣習があったため、キーウィは長い間特別な意義を持っていた。 キーウィがヨーロッパ人に初めて発見されたのは1811年で、当時キーウィの毛皮を手に入れた大英博物館の動物学者ジョージ・ショーは、キーウィをペンギンの一種だと認識したため、直立する動物として描写していた。ヨーロッパ人に初めて目撃されて以降、キーウィは珍しさから注目を浴びはじめ、1835年には宣教師のウィリアム・イェイツにより「ニュージーランドで最も珍しく、注目すべき鳥」と言及された。 1900年代初頭、漫画家たちがニュージーランドを表すものとして、キーウィを描き始めた。たとえば、1904年の『ニュージーランドフリーランス』の漫画に掲載された「勇敢なキーウィ」には、ラグビーゲームで英国チームに9対3で勝利した後、キーウィがモアに成長した姿が描かれている。その翌年には、新聞紙の『ウェストミンスター・ガゼット』にて、ニュージーランドとオーストラリアをそれぞれ象徴とするキーウィとカンガルーが、植民地会議に向かう様子の風刺画が描かれた。『ニュージーランド・ヘラルド』に勤めていたトレバー・ロイドも、ラグビーチームのオールブラックスを表すものとしてキーウィを描いていたが、彼はモアを使用することの方が多かった。また、当時キーウィの他にニュージーランドの象徴として用いられた中には、シルバー・ファーンや小さな男の子、ライオンの子などがある。第一次世界大戦までは、キーウィはニュージーランド人の象徴というより、国の象徴として使用されていた。
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