国の間での資本の移動不可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 10:26 UTC 版)
「ヘクシャー=オリーン・モデル」の記事における「国の間での資本の移動不可能性」の解説
基本的なHOモデルは、国際的に異なる相対的な資本と労働の利用可能性に基づいている。しかし、もし、資本が自由に別のところに投資できるのであれば、投資に対する競争によって相対的な資本の豊富さは世界中で同一になってしまう(本質的には、資本の自由貿易は、単一の世界規模の投資プールを生み出す)。 労働資本比率がどこでも同一なので、労働の豊富さの違いは、相対的な生産要素の豊富さに違いを生み出さないだろう(資本所有者の投資の収益率の最大化の結果、大国は、小国に比べて、たとえば2倍の投資を受け取るだろう)。 資本の管理が減少するにつれて、現代世界はヘクシャーとオリーンによってモデル化された世界とは違ったものになり始めている。資本移動は、自由貿易そのものの根拠を掘り崩すと議論されてきた。 資本は以下のとき移動可能である: 制限された為替管理が存在する 対外直接投資 (FDI) が国の間で許されているか、外国人が資本市場もしくは社債市場を通して対象国の商業施設に投資することが許されている
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