固形燃料ストーブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:45 UTC 版)
「ポータブルストーブ」の記事における「固形燃料ストーブ」の解説
詳細は「エスビット」および「メタアルデヒド」を参照 ポータブルストーブとして用いられる固形燃料には、大きく分けてアルコールやメタノールをジェル・固体状にしたものと、ヘキサメチレンテトラミンと1,3,5-トリオキサンを単体若しくは混合して固体化した物に大別される。後者の例で著名なものは第二次世界大戦中にドイツで開発されたエスビットであり、メタアルデヒドを固形化したスイスメタと並んで、代表的なブランドとなっている。 エスビットのパッケージには専用の折り畳み式金属製ケースが付属しており、このケースを展開して、紙箱から取り出した適量のエスビットを置いて点火する事でポータブルストーブとして用いる事が可能である。但し、アルコール系以外の固形燃料は保存性や着火性を重視している反面、煤などが出やすい傾向があり、その組成によっては人体に有害な残渣やガスが残る事があるので注意が必要である。 比較的高価であり決して経済的とは言えないが、用途によってはアルコールストーブを超える小型化が可能であり、軍隊のレーションに固形燃料が付属して兵士に温食を提供する手段とされることも多い。これによって、それまで個人携行装備であったバックパッキング・ストーブを省略できた例もある。
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