咽頭科学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/31 02:20 UTC 版)
解剖学的に口腔外科学と連携する分野でもある。 扁桃炎 扁桃肥大マッケンジー(Mackenzie)が「前後口蓋弓の辺縁を結んだ表面からわずかに突出しているものを肥大という」と定義し、肥大の程度を山本が1度から3度に分類している(マッケンジー分類と誤認されることが多い)。 咽頭扁桃肥大症(Adenoid vegetation)咽頭扁桃が大きくなって種々の症状を出す病気。口蓋・咽頭扁桃は正常な子供でも6歳ごろに最も大きくなり、以後縮小してゆく。扁桃が大きくなることを扁桃肥大と言う。本症はこれらの内、症状を出したもの。症状には、中耳炎、常に口を開けている、睡眠時無呼吸症候群等があり、骨格が発達してゆく時期であれば、顔面骨の変形も起こりうる(例:高位口蓋)。本症の常に口を開けている顔つきをアデノイド顔貌と言う。子供に多い。咽頭扁桃に細菌が慢性感染していて、そこから耳管を通って中耳に細菌が常時供給されるため、反復性中耳炎になり易い。また、肥大した咽頭扁桃が物理的に邪魔になって、空気が上咽頭を通過できないため、口蓋扁桃肥大とともに睡眠時無呼吸症候群の原因となりうる。検査は、成人の場合は悪性リンパ腫との鑑別を念頭において扁桃の組織を採取し、病理組織検査を行う。
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