命令系統・組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 15:47 UTC 版)
非常勤の予備兵力という性質はアメリカの州兵やイギリスの国防義勇軍に類似していたが、これらの組織に比べKdAはSEDによる厳格な統制下に置かれていた。 KdAはSED中央委員会(Zentralkomitee, ZK)によって指揮・指導されていた為、SEDの軍事部門、すなわち「党の軍隊」としての側面もあった。KdAに対する命令および決定は中央委員会政治局が司っていた。中央委員会政治局は安全保障委員会(Sicherheitskommission)を通じて国家人民軍などドイツ民主共和国における全軍事部門の監査も担っていた。 編成は企業、工場、官公庁などの職場を1つの部隊単位として行われ、SED地方支部が監督した。通常は職場が設置されている地域でのみ活動したが、自動車化地区予備大隊など地域を越えての活動を担う部隊も一部存在していた。また大規模な工場などでは、KdAに加えて警備などを目的とする100人程度の戦闘団を独自に編成することもあった。KdAは軍の歩兵に似た訓練や編成が行われており、有事には後方保安活動などを担い国家人民軍および人民警察を援護する責務があった。
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