周回任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 05:34 UTC 版)
詳細は「en:Moon Race#Soviet circumlunar loop flights (1967–1970)」を参照 詳細は「en:Soyuz 7K-L1」を参照 ゾンド4号からゾンド8号の任務はソ連の有人月旅行計画の下で月面着陸に向けて試験飛行を行うことだった。地球から月への飛行にはソユーズ 7K-L1宇宙船が流用された。それらは月を周回せずに、月の近傍を通過した後地球に帰還する軌道に投入された(同様の軌道はアポロ13号も辿った)。質量の大きなゾンドをこの軌道に投入するために、十分に強力なプロトンロケットが打ち上げに使われた。ゾンドは原型のソユーズから小規模な改修がされ、2名の宇宙飛行士が乗れるように設計されていた。 ゾンド計画が始まった当時、新型のプロトンロケットと新しいソユーズ宇宙船には深刻な信頼性の問題があったが、試験飛行前にいくつかの不具合は解消された。1967年から1970年にかけて(ゾンド4号からゾンド8号)の試験飛行において生じたトラブルは、大半が大気圏再突入時のものだった。ゾンド宇宙船は自動操縦による無人飛行のみが行われた。これらの任務で太陽と宇宙船、磁場、電波、太陽風に関するデータが収集された。多くの写真を撮影し、生物も載せたが、4回の飛行では宇宙船の不具合のため生物は死んでしまった。
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