名前《菫》の読み方
人名用漢字「菫」の主な読み方
すみれ、きん、ぎん、こん、すみ男の子の名前の読み方
きん、ぎん、こん、すみ女の子の名前の読み方
すみれ、きん、ぎん、こん、すみ漢字に込められた主な意味・イメージ
「菫」は、「草」を表すくさかんむりと読み方を示す「キン(菫からくさかんむりを除いた字)」とを組み合わせた漢字です。「キン(菫からくさかんむりを除いた字)」が持つ意味は、「僅か、小さい」。くさかんむりと合わせて、「小さな草、野菜」を表しています。「菫」は、スミレ科スミレ属の植物の総称。種類が多いものの、スミレ科の多年草(春に濃い紫色の小さな花が咲く)を指すことが多いです。「菫」の花の形が「墨壺」に似ていたため、「墨入れ」から転じて「すみれ」と呼ばれるようになりました。また、花の「菫」のような紫色を、「菫(すみれ色の略称)」と言います。「菫」全般の花言葉として挙げられるのは、「誠実」と「謙虚」、「小さな幸せ」です。また、紫の「菫」は「愛、貞節」、白は「純潔、あどけない恋、無邪気な恋」、黄色は「田園の幸福、つつましい喜び」のように、「菫」の色によって様々な花言葉があります。花言葉にあやかって、名前の「菫」には「常に謙虚な気持ちを忘れず、誠実に生きてほしい」や「日々のささやかな幸せを大切にしてほしい」といった想いが込められています。
「菫」の花には、一際目を引くような派手なイメージはありません。しかし、「すみれ色」が平安時代から使用されている日本の伝統色であるほか、万葉集にも「菫」の花が登場するなど、「菫」は古くから多くの人々に愛され続けています。道端にひっそりと咲く小さな「菫」の花が持つイメージは、「素朴な可愛らしさ、可憐、清楚、上品、奥ゆかしさ」。また、道端や石畳の隙間のような環境でも花を咲かせる様子から、「(逆境に負けない)たくましさ」も連想されます。
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