名前《橙》の読み方
人名用漢字「橙」の主な読み方
人名としての「橙」の読み方としては「だい」や「とう」が挙げられる。もともと「橙」は「だいだい」と読む字であり、「だい」とだけ読む用法があるわけではないものの、名付けにおいて語感との兼ね合いから読み方の一部を省略・改変することはよくある。
「橙」は音読みで「トウ」とも読む。橙の皮は「橙皮(とうひ)」といい、生薬として用いられる。
男の子の名前の読み方
男の子の名前に用いる「橙」の呼び方としては、「だい」や「とう」が挙げられる。名前の最後に「止め字」として用いて「と」と読ませる場合も考えられる。女の子の名前の読み方
女の子の名前では、「橙」の1文字で「とう」と読む名前が考えられる。「だい」は男児らしい語感が先行するため女の子の名前としては用いられにくい。創作コンテンツのキャラクターにちなんで「橙(ちぇん)」と読ませることも可能ではある。この読み方は中国語における「橙」の発音(cheng)に由来する。
漢字に込められた主な意味・イメージ
「橙」はミカン科の植物およびその果物である「だいだい」を指す字。橙は中国から日本に伝来した果物であり、「橙」という漢字も大陸由来であるが、「だいだい」という呼び名は和名である。「だいだい」という和名は、橙の実が熟しても落ちることなく、実が生った状態のまま年を越すことから、「代々(だいだい)」と呼ばれるようになった、とされる。このような特徴から縁起物として好まれ、正月飾りとして用いられた。鏡餅のてっぺんに置かれる柑橘は本来は橙である。
名前に「橙」を用いるにあたっても、古来縁起を担ぐ考え方にのっとり「落ちぶれることなく繁栄し続ける」といった意味合いを込めた名前として使いやすい。
橙は柑橘類である。柑橘類の植物は、太陽の光を多く受けて青葉を繁らせる。その実は柑橘類に特有の爽やかな香りや味がある。そうしたイメージから、「明るく元気なさわやかな子に育ってほしい」といった願いを込めた名前としても使いやすい。
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