同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃て | ||
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著者 | 逢坂冬馬 | |
発行日 | 2021年11月17日 | |
発行元 | 早川書房 | |
ジャンル | 小説 | |
国 |
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言語 | 日本語 | |
ページ数 | 496 | |
コード | ISBN 978-4-15-210064-1 | |
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『同志少女よ、敵を撃て』(どうししょうじょよ、てきをうて)は、日本の小説家逢坂冬馬の小説である。第11回アガサ・クリスティー賞を受賞したデビュー作。第166回直木三十五賞候補に挙がり、2022年本屋大賞及び第9回高校生直木賞を受賞[1][2]。
あらすじ
モスクワ近郊の「イワノフスカヤ村」で母親と半農半猟の生活を行っていたセラフィマは、ドイツ軍に村人達を惨殺され、赤軍に家や村人の死体を燃やされた。ドイツ軍狙撃兵と赤軍兵士イリーナへの狙撃を誓う彼女は、中央女性狙撃兵学校の先行的分校へ入学し、同様に家族を失った女性兵士たちの仲間となる。卒業後彼女らが投入されるウラヌス作戦、スターリングラード攻防戦、ケーニヒスベルクの戦いなどの激戦が描かれ、独ソ戦の終結を経て物語は終わる。
主な登場人物
- セラフィマ
- 1924年生まれの少女。狩りの名手であり、愛称はフィーマ。狙撃兵訓練学校に入学し、狙撃兵を目指す。
- エカチェリーナ
- セラフィマの母親。ドイツ軍射撃兵に射殺される。
- ミハイル
- セラフィマの幼なじみ。愛称はミーシカ。
- イリーナ
- 元狙撃兵。狙撃兵訓練学校教官長。
- シャルロッタ
- 狙撃兵訓練学校の生徒。モスクワ射撃大会優勝者。出自を労働階級と偽っていたが、実際の出自は貴族階級。
- アヤ
- 狙撃兵訓練学校の生徒。カザフ人の猟師。
- ヤーナ
- 狙撃兵訓練学校の生徒。生徒の中では最年長。愛称はママ。
- オリガ
- 狙撃兵訓練学校の生徒。ウクライナ出身のコサック。
- ターニャ
- 赤軍の看護師。
- マクシム
- 赤軍第62軍第13師団、第12歩兵大隊長。
- フョードル
- 赤軍第62軍第13師団、第12歩兵大隊兵士。
- ユリアン
- 赤軍第62軍第13師団、第12歩兵大隊狙撃兵。スターリングラード射撃大会優勝者。
- ボグダン
- 第62軍第13師団、第12歩兵大隊付き督戦隊。
- ニキータ・フルシチョフ
- 実在の人物。スターリングラードにてセラフィマと邂逅する。
- リュドミラ・パヴリチェンコ
- 実在の人物。確認戦果309名射殺という成績を残した史上最高の女性スナイパーである。
受賞歴
漫画
早川書房のマンガサイト『ハヤコミ』にて2024年7月23日より連載中[6]。鎌谷悠希が漫画、速水螺旋人が監修を務める[7]。
- 逢坂冬馬(原作)、鎌谷悠希(漫画)、速水螺旋人(監修)『同志少女よ、敵を撃て』 早川書房〈ハヤコミ〉、既刊1巻(2024年12月11日現在)
- 2024年12月11日発売[8]、ISBN 978-4-15-210386-4
脚注
- ^ “同志少女よ、敵を撃て 本屋大賞受賞 逢坂冬馬さんインタビュー”. NHK (2022年4月6日). 2022年10月29日閲覧。
- ^ 「オール讀物」編集部. “逢坂冬馬さん『同志少女よ、敵を撃て』第9回高校生直木賞受賞インタビュー | 「オール讀物」編集部 | 高校生直木賞”. 文藝春秋BOOKS. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “第11回アガサ・クリスティー賞決定”. Hayakawa Online (2021年8月5日). 2022年10月29日閲覧。
- ^ “2022年本屋大賞受賞! 逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』”. 文化通信 (2022年4月11日). 2022年10月29日閲覧。
- ^ “第9回高校生直木賞 受賞作のご紹介”. 高校生直木賞公式サイト. 2022年10月29日閲覧。
- ^ “同志少女よ、敵を撃て 第1話前半”. ハヤコミ. 早川書房. 2024年12月11日閲覧。
- ^ “早川書房が新たなマンガサイトを開設、「同志少女よ、敵を撃て」コミカライズなど掲載”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年7月3日). 2024年12月11日閲覧。
- ^ “同志少女よ、敵を撃て 第1巻”. ハヤコミ. 早川書房. 2024年12月11日閲覧。
関連項目
- 同志少女よ、敵を撃てのページへのリンク