同形の記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 03:49 UTC 版)
ウムラウト記号と同じ外見をもつ記号がまったく別の用途に用いられる場合もある。これらは上述の母音交替現象とは無関係で、また特に前舌性を含意するものでもないため、本来は「ウムラウト記号」と呼ぶべきではない。 トレマ(ディエレシス、ダイアリーシス) - フランス語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語などで用いられ、母音字が連続する場合に添えて読み方を変更するもの。Unicodeにおいてはウムラウトと同じコードポイントを共有する(ホモグリフを参照)。 オランダ語のŸは、IJの代わりに使うことのある文字である。筆記体において ij と ÿ がほぼ同形となることに由来する。 日本語の上代特殊仮名遣のラテン文字化では乙類母音を ï、ö、ë で表す。これらには前舌性や母音交替の意味はなく、単に「甲類とは違う」ことを示すために、便宜的に添えているものである。 国際音声記号 (IPA) では、中舌化を表す補助記号である。 ツードット - 数学における微分の記法(ニュートンの記法)で二階微分を表す。主に古典力学や機械工学で用いられる。
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