同年代からの批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 14:16 UTC 版)
茅盾は「沈淪」の主人公の性格についての描写を評価する一方で、作者が自序で述べた霊と肉体の衝突の描写は失敗だったと批判している。周作人も、郁達夫の『沈淪』を語る前に「背徳の文学」の問題について語り、人は郁達夫の小説を「背徳の文学」と批判するが、道徳の名を借りて文芸を批判することはしてほしくない、と『沈淪』を擁護した。 茅盾、周作人の二人の批評から見ても、当時の中国では「背徳の文学」は忌避されてきたことが伺える。郁達夫が「背徳の文学」を執筆するにあたり、日本留学で得た知識や感性が少なからず反映されている。
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