合卷とは? わかりやすく解説

ごう‐かん〔ガフクワン〕【合巻】

読み方:ごうかん

江戸後期文化年間(1804〜1818以後流行した草双紙一種それ以前黄表紙などが5丁1冊であったのを、数冊合わせて1冊とし、長いものは数十冊にも及ぶ。内容教訓怪談敵討ち情話古典翻案など多方面にわたり、子女のみならず大人読み物としても歓迎された。作者柳亭種彦曲亭馬琴山東京伝らがいる。合巻本。


合巻

読み方:ゴウカン(goukan)

江戸時代文化・文政期流行した草双紙の一。


合巻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/07 14:21 UTC 版)

合巻(ごうかん)は、寛文期以降江戸で出版された草双紙類のうち、1807年(文化4年)頃に始まった最終形態。それまで5枚(5丁)1冊に別々に綴じていたのを、5巻1冊にして綴じたもの。19世紀末期まで続いた。


  1. ^ a b c 岡本勝・雲英末雄 『新版近世文学研究事典』 おうふう、2006年2月、176頁。 
  2. ^ 早稲田大学図書館 古典籍総合データベース
  3. ^ 鈴木敏夫:『江戸の本屋(上)』、中公新書 (1980) p.163
  4. ^ 十九世紀の草双紙”. www.fumikura.net. 2020年4月7日閲覧。
  5. ^ 佐々木亨 『明治戯作の研究―草双紙を中心として―』 早稲田大学出版部、2009年。 


「合巻」の続きの解説一覧

合巻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 00:18 UTC 版)

鶴屋南北 (4代目)」の記事における「合巻」の解説

初代姥尉輔の名で作品多数

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合巻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 18:37 UTC 版)

草双紙」の記事における「合巻」の解説

詳細は「合巻」を参照 黄表紙長編化し、5丁1冊の冊数増え10 - 15丁を纏めて綴じたのが合巻で、1804年文化元年)の、春水亭元好作・歌川豊国画東海道白浪』が最初とされる表紙に『全部十冊合巻』と横書きしてある。1806年文化3年)の、式亭三馬の『雷太強欲物語』が最初との説は、三馬自己宣伝発すると言う初め仇討ち物多かったが、飽きられお家騒動物に移り次第多様になり装丁派手になった。そして水野忠邦天保の改革(1841-1843年)で再び取り締まり対象となりしぼみ、幕末に再び盛んになったが一方で作品の質は落ち明治入って消滅した山東京伝式亭三馬十返舎一九曲亭馬琴柳亭種彦などが、盛期の合巻の作者だった。

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合巻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:08 UTC 版)

曲亭馬琴」の記事における「合巻」の解説

青砥藤綱摸稜案』(あおとふじつなもりょうあん1812年 画:北斎-『青砥稿花紅彩画』(白浪五人男)の原作傾城水滸伝』(けいせいすいこでん1825年文政8年第1集発行未完)、画:歌川豊国歌川国安風俗金魚伝』(ふうぞくきんぎょでん)1839年文政12年上編発行1840年文政13年二編一・二巻)発行1831年天保2年二編三・四巻)発行1832年天保3年下編発行。画:歌川国安新編金瓶梅』(しんぺんきんぺいばい1831年天保2年)-1847年弘化4年)画:歌川国安国貞二代豊国

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