各機の役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:44 UTC 版)
通常、展示飛行は予備機を含めた7機で展開を行う。予備機を除いた6機の役割は以下の通りである。 1番機(編隊長、Leader) 編隊の先頭を飛行する編隊長機で、編隊の隊形の基準になるため、正確な操縦が要求される が、僚機の追従が難しいような操縦は出来ないため、慎重な飛行が求められる。すべてのメンバーを統率し、高度や安全の責任をすべて負う役割で、TAC部隊でも飛行班長クラスのベテランが担当する。 2番機(左翼機、Left Wing) 隊形変換の際に移動の速さの基準となる役割を持つため、課目の見栄えを左右する。 3番機(右翼機、Right Wing) チーム内で最も若いパイロットが担当する。2番機の動作に合わせて隊形の対称性を確保する役割がある。 4番機(後尾機、Slot) 後方から隊形をチェックする役割。1番機の後方に入り込むため、垂直尾翼に1番機のジェット排気が当たる状態となり、縦系統に動く課目ではうまく舵が合わないとキャノピーがジェット排気の中に入り込んでしまうため、「地獄の後尾機」とも称される、編隊で最も過酷なポジション。 5番機(第1単独機、Lead Solo) 1機のみで行う「ソロ課目」や、6番機とともに行う「デュアル・ソロ課目」を受け持つ。第2編隊長機としての役割もあり、1番機にトラブルが生じた場合は残りの機体を統率する。デルタ隊形の場合は4番機の左側に入る。 6番機(第2単独機、Opposing Solo) 1機のみで行う「ソロ課目」や、5番機とともに行う「デュアル・ソロ課目」を受け持つ ほか、5機での課目では1番機が率いる編隊と合流する。デルタ隊形の場合は4番機の右側に入る。
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