司法における狂気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 01:58 UTC 版)
法律・刑事裁判ではしばしば容疑者または被告の「心神耗弱」、「心神喪失」の有無が争点になり、精神鑑定が行われることがある。人格が制御できる状態にあるかどうかで責任問題が起こるためである。また少年法にも関係し、この場合は正常な判断を下せる年齢かどうかが焦点になるが、実際には精神的成長には個人差があり、どこかで線引きするのはそもそも無理がある。ただ、法としては画一的な基準を定めなければ運用しづらい事情があるのも確かである。 日本において社会的に注目を集めたのは、1989年の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件である。被告の「ねずみ男」などの発言に解離性同一性障害の疑いがあると見られ話題になった。1997年に発生した神戸連続児童殺傷事件では「透明な存在」「酒鬼薔薇聖斗」などのフレーズ、軽い解離性障害も見られ激しい話題が交わされ、その奇妙さから一部では冤罪説も飛び交った。2001年に発生した附属池田小事件では、精神分裂病(現:統合失調症)という診断を悪用(いわゆる詐病の一種)していたことが判明している。
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