台湾での起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 11:57 UTC 版)
台湾への仏教の伝来は、鄭氏政権時代(17世紀)である。清朝の治世下に入ると、福建省南部、広東省東部では仏教を吸収して派生した道教閭山派のほか、当地の習俗に合う仏教が現れるなど、信仰形態に変革が発生した。また、この時代の漢民族による主な信仰対象は、観音菩薩であった。 18世紀後半には観音菩薩を本尊とする寺院が漳泉、及び漳泉の住民が移民した台湾の地域に相次いで建立された。 この際に建立された寺院の中では、現地語で「巌仔」と呼ぶ山寺が最も多く、代表的な物として、1752年建立の芝山巌、1791年建立の寶藏巌などがある。 山寺以外に観音菩薩を祀った寺院としては、寺(大廟)、宮、閣、堂(村廟)、壇、庵、巌(山の麓の寺院)などの種類がある。 また、この当時の仏教と道教との密接な関係を示すものとして、道観が建立された際に、道教の神像のほかに、観音菩薩や釈迦も祀られている。
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