古浄瑠璃絵巻群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 06:28 UTC 版)
「山中常盤物語絵巻」(重要文化財) MOA美術館 12巻 「浄瑠璃物語絵巻」(重要文化財) MOA美術館 12巻 「小栗判官絵巻」 宮内庁三の丸尚蔵館 紙本著色 15巻 総長約324メートル 「堀江物語絵巻」 MOA美術館に12巻で完結。他に香雪美術館3巻、京都国立博物館1巻、長国寺1巻、個人像1巻で、これらは元はMOA本を元に更に長大にした全24巻の絵巻の一部と見られる。 これらの絵巻には、古浄瑠璃、とりわけ室町時代の御伽草子を元とした浄瑠璃を詞書とする共通点があり、「古浄瑠璃絵巻群」と呼ばれる。優れた作品であると同時に、その詞書は物語の古様を伝えるものとして、文学上でも貴重である。特に観る者を圧倒する極彩色の画面や、群像表現に優れる。画風の特徴は一貫しているが、人物の大きさや描法に様々な違いが見られ、複数の画工が関わったことがわかる。しかし、主要な場面を中心に見受けられる巧みな構図や、卓越した画技は、又兵衛自身が指導して仕上げられたことを示している。
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