受信方法とチューナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 04:23 UTC 版)
「ITビジョン」の記事における「受信方法とチューナー」の解説
ITビジョンを視聴するには手持ちのテレビにITビジョンチューナーを接続するか、ITビジョンチューナーを内蔵したテレビを用意する必要があった。受信機にはテレビ放送を受信するためのアンテナ、さらに双方向サービスを利用するために電話回線を接続した。 受信機は地上テレビ放送を受信するためのVHF/UHFテレビチューナー、双方向機能に対応するためのモデム、受信したデータを蓄積するためのメモリを内蔵し、アンテナ入力端子、さらに単体チューナーではテレビ受像機への映像音声出力端子、外部チューナーやビデオデッキなどからの映像音声入力端子を備える。すべての受信機には固有のIDナンバーが振られており、双方向サービスを利用する際にはIDナンバーとともに住所、氏名などの個人情報をハガキやオンライン経由によりメディアサーブへ登録する必要があった。 受信機のリモコンにはITビジョンの受信・視聴を開始するためのITメニューボタンとiボタン、項目を選択・決定するためのカーソルボタン・決定ボタン・Aボタン・Bボタン、ITビジョンからテレビ放送へ戻るための終了ボタン、データ番組内や機器設定で数値を入力するための数字ボタンが用意された。 ITビジョンの規格はテレビジョン文字多重放送を応用、拡張したもので、ITビジョン受信機はテレビジョン文字多重放送の受信機能も備えた。東芝はITビジョンサービス終了にあわせITビジョン機能を省いた文字放送チューナーを新発売した。 初期モデルの受信機では搭載メモリが最低限のため、新たな情報を閲覧するたびに読み込みおよび待ち時間が発生する欠点があった。この問題はメモリを増量した新型受信機の開発・販売により解決が図られた。
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