収蔵と保存
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 14:51 UTC 版)
「叫び (エドヴァルド・ムンク)」の記事における「収蔵と保存」の解説
ムンクの『叫び』は5点以上が制作され、オスロ国立美術館所蔵の油彩画、同じくオスロのムンク美術館所蔵のテンペラ画とパステル画(1893年版)とリトグラフ、ノルウェー人実業家のペッター・オルセンが所蔵し2012年5月2日に米国ニューヨークでサザビーズにより競売にかけられ、1億1990万ドル(日本円で約96億円)で落札されたパステル画(1895年版)の5点が知られている。このパステル画の落札価格は、絵画の競売落札価格として史上最高値となった(それまでの最高額は2010年に落札されたパブロ・ピカソの『ヌード、観葉植物と胸像』の1億650万ドル)。 しかし、リレハンメルオリンピック開会式当日の1994年2月12日にオスロ国立美術館所蔵の油彩画が盗難に遭った。ロンドン警視庁美術特捜班によるおとり捜査で過去にもムンクの作品を盗んだ前科のある犯人に画商を通じて接触、同年5月の犯人逮捕時に発見されている。ムンク美術館に収蔵されていたテンペラ画は、油彩画『マドンナ』とともに2004年8月22日に盗み出されたが、2点とも2006年8月31日にオスロ市内で発見された。ただし『叫び』は液体による損傷を受けており、完全な修復は不可能だった。2008年5月23日からムンク美術館で、完全に修復された『マドンナ』とともに展示が再開されている。 パステル画の『叫び』(1893年、ムンク美術館蔵) リトグラフの『叫び』(1895年) パステル画の『叫び』(1895年、個人蔵) テンペラ画の『叫び』(1910年、ムンク美術館蔵) 『叫び』の素描(時期不明、ベルゲン大学美術館蔵)
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