収蔵と鑑賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 07:25 UTC 版)
収蔵と鑑賞は宋代からで、それに伴って題跋が多く書かれるようになり、明代中期からは経済が発展し収蔵家や賞鑑家が現れ、明末から清朝にかけて書画録が流行した。また明人は文房四宝なども鑑賞の対象にしその記録(墨譜など)を残した。 題跋は、作品に対する感想などを書いたもので、重要な言説が多い。蘇軾の『東坡題跋』、黄庭堅の『山谷題跋』などがある。 書画録は、自身の所蔵した、または過眼した書画の記録で、作品の釈文・賛・題跋・収蔵印記・装丁・自らの見解などを記している。朱存理の『珊瑚木難』、郁逢慶の『書画題跋記』、張丑の『清河書画舫』などがある。 墨譜は、墨に刻み込まれた図象を写し取ったもの。明代は製墨技術が最高に達し巨匠が現われ、また墨が鑑賞品となって墨譜が刊行された。程君房の『程氏墨苑』、方于魯の『方氏墨譜』などがある。
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