参加拒否事件と衰退・消滅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 05:59 UTC 版)
「日本漫画大会」の記事における「参加拒否事件と衰退・消滅」の解説
1974年の第3回大会では、参加者に対して警備スタッフがヌンチャクを振り回して威嚇するといった高圧的な運営姿勢やオークション落札価格の異常な高騰などに対し、参加者や漫画グループ連合内部の不満が高まった。 この第3回参加者の1人が翌1975年、第4回大会の参加申込書に運営姿勢を批判する添え書きをしたところ、大会運営委員会はこれを理由に申込書を送り返して参加を拒否した事件が発生した。これが引き金となって漫画グループ連合内の同人サークルや、まんが批評集団「迷宮'75」などが同年7月、「まんが大会を告発する会」を結成し、日本漫画大会を糾弾した。大会運営委員会は告発側の指摘や要求を無視拒絶する姿勢を取ったが、逆に参加者の心象悪化を招く結果となった。 さらにこうした事態を受けて「迷宮'75」が同年12月、同人誌の即売に特化した史上初の即売イベント「コミックマーケット」を立ち上げたことを背景に、第1回からの参加者のほとんどは日本漫画大会から離れた。末期には初参加者が次回の大会運営委員長を引き受けるなど混迷が深まる中、運営委員会主導ではなく参加者全員による大会運営を繰り返しアピールしたが、衰退に歯止めをかけることはできず、青柳ら歴代の運営関係者のみが参加した1981年の第10回大会を最後に消滅した。
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