原油先物市場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 15:06 UTC 版)
世界的な原油価格は商品先物市場での取引価格が1つの指標として採用されており、これを基準に、原油品質や引き渡し地といった個別取引での事情が加味されて価格形成される。また主要産油国の世界の中での相対的国力も原油価格に微妙に影響してくる。基本的に産油国は原油高が継続するよう様々な政治活動をするためである。商品先物取引での価格は、原油の需給バランスや投機資金の流入流出によって形成される将来価格の予測となって現れる。 ただ、先物取引量と現物の量の違いが大きすぎて、先物価格と現物価格が乖離することがある。 主要市場例 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX): テキサス州産原油(ウェスト・テキサス・インターミディエイト, WTI原油)を代表的な石油商品とする ロンドン国際石油取引所(ICE): 北海原油(「北海ブレント」)を代表的な石油商品とする 東京商品取引所(TOCOM): ドバイ原油及びオマーン原油の平均価格を指標とする中東産原油を対象とする現金決済先物取引(2015年5月限まで適用)。ドバイ原油の(平均)価格を指標とする中東産原油を対象とする現金決済先物取引(2015年6月限から適用・通称 ドバイ原油)。
※この「原油先物市場」の解説は、「原油」の解説の一部です。
「原油先物市場」を含む「原油」の記事については、「原油」の概要を参照ください。
- 原油先物市場のページへのリンク